福岡県議会 一般質問

【一般質問-その1-】

今回の一般質問の1つめは農業における労働力確保について質問をいたしました。その中でもとりわけ「短期雇用」についての施策に対し、知事に質問をしています。要約しましたが、結局長くなってしまったのでお時間がある方はお読みいただけると嬉しいです。

① 農業における労働者確保について
【背景】
我が国の令和5年度の農業分野における外国人の労働者数は、51423人で、ここ5年で1.65倍に増加しています。外国人材は我が国の農業を支えている非常に重要な人材です。しかし、農業は1年を通して安定した作業量があるわけではなく、限られた時期にのみ多くの労働力を必要とする場合もあることから、労働力の確保や外国人材の長期雇用が非常に難しい傾向にあります。近年では、農業者と働き手をつなぐ「農業マッチングアプリ」を活用し、繁忙期など人手が必要な日や期間に限定して求人を実施するなど農家の方々も労働力確保に向けて様々な努力をされておられます。しかしながら、必ずしも働き手を募集しても応募があるわけではなく、安定的な労働力の確保という面において不安があります。
今年度から本県では北海道と連携した外国人派遣支援費が予算として計上されており、11月から4月までが農閑期となる北海道から、特定技能外国人を本県の農家等に派遣するという取組を実施します。
これまで長期で外国人材を雇うことが難しかった農家にとって大変良い取組であるが、私の住む久留米市うきは市では北海道から派遣のない5月~10月(ぶどう、柿、いちじく等)が繁忙期となる農家が沢山います。

【質問】
●本県における外国人材の受け入れ状況と、繁忙期に短期雇用を必要とする農業者に対して、県はどのような支援を行っているのか。
●農業経営の維持・拡大を図るためには、年間を通した短期派遣支援が必要なのではないかと考える。私の住む地域だけでも先ほどの品目の他、いちごの収穫や苗木の出荷を組み合わせると年間を通した作業量があります。北海道と連携した外国人材派遣のノウハウを生かし、今後、福岡県内での年間を通した短期派遣による労働力の確保に取り組んではどうかと思いますが知事の考えをお聞かせください。

【答弁】
○本県では、年間を通してコマツナや青ねぎ、キクなどを生産している農業経営体が、令和5年1 0月末時点で1, 8 9 4人の外国人材を長期雇用として受け入れている。 一方、収穫時期に、より多くの労働力が必要なイチゴやミカン、カキなどを生産している農業経営体は、短期間の労働力確保が課題となっている。このため、県では、今年度から、本県と繁忙期が異なる北海道から外国人材を短期間受け入れる体制づくりに取り組んでいる。 具体的には、北海道のJAと調整し、イチゴやミカンなどの収穫時期にあたる1 1月から4月にかけて派遣可能な特定技能外国人を確保した上で、住居を含む生活環境の整備や派遣先の選定にかかる経費を支援することとしている。

○年間を通した短期派遣による労働力の確保については、今回の取組による知識や経験を踏まえ、県内産地の受け入れニーズや、県内外の派遣可能な外国人材の有無について、情報収集を行ってまいる。

一般質問動画(https://fukuoka-pref.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=…)