議会の質問作成に関して

6/29 17:30

今回の議会の質問を執行部が作成しているという記事を見て、私自身の一般質問の作成について、少し書かせていただきます。

今回、私は一般質問で「浄化槽の普及と適正な管理に向けた住民負担の公平性の確保及び業務の効率化について」を取り上げました。
このテーマを選んだのは、私の地元において、下水道事業計画区域の一部が合併処理浄化槽による個別処理へ転換される中で、住民の皆様から負担の公平性に対する不安の声を多く伺ってきたからです。

毎回質問を作る際には、前回の議会から今回の議会までにいただいた地元の相談の中から、現在の制度では解決が難しい課題を整理することから始めます。

今回の一般質問を例に挙げると、地元の下水道計画の経緯や、下水道と合併処理浄化槽それぞれの住民負担の違い、国土交通省や環境省が示す資料や国の政策方針、法改正の内容、さらには県内の浄化槽設置や維持管理の現状など、多くの資料を読み込みました。
その上で、住民負担の公平性をどのように確保していくべきなのか、浄化槽への転換が進む中で県としてどのような役割を果たすべきなのか、より良い政策につながる提案や質問は何か、県民の皆様にとって意味のある答弁を引き出すにはどうすればよいかを考えながら、質問を組み立てています。

また、その過程では執行部に制度や現状について確認し、やり取りを重ねる中で新たな課題や論点が見えてくることも少なくありません。そのたびに、「もっとこの点を深掘りしたい」「別の角度から聞くべきではないか」と質問を何度も練り直し、直前まで修正を重ねています。

そのため、私自身、質問の作成にはどうしても時間がかかります。
私は会派の政策審議会長を務めているため、毎議会、直前まで代表質問の作成にも携わっています。そのため、自分の一般質問の原稿づくりは議会が始まってから本格的に取りかかることがほとんどです。

子育てとの両立が始まってからは、日中は議会での打ち合わせや対応に追われ、夜も子どものお世話があります。ようやく自分の時間が取れるのは子どもが寝た後です。その時間から資料を読み込み、質問を考え始めるため、どうしても睡眠時間を削っての作業になります。
今回、初めて体調を崩し、発熱と嘔吐により、産休以外では初めて議会を一日お休みしました。体調管理の大切さも改めて痛感した議会でもありました。

それでも、どれだけ時間をかけても、質問を執行部に作成してもらうことはありません。
もちろん、制度の内容や数字など、事実関係を正確に把握するために資料の提供をお願いしたり、内容の確認を行ったりすることはあります。しかし、それは質問を作ってもらうためではありません。何を課題として取り上げるのか、どのような視点で質問し、どのような政策につなげていきたいのかを考え、質問を組み立てるのは議員自身の仕事であり、責任だと思っています。

正直なところ、これだけ時間をかけ、地域の皆様の声に向き合い、自分なりに悩みながら作り上げた質問について、「執行部が作っているのではないか」と受け止められてしまうことは、とても悲しく、悔しい気持ちになります。

議員の質問は、地域の皆様の声を県政へ届ける大切な手段です。

だからこそ私は、これからも地域の皆様の声を丁寧に伺い、自分自身で調べ、考え、自分自身の言葉で県政へ届けていきたいと思っています。

コメント

  1. ナガマツ ケン より:

    はじめまして、ナガマツと言います。
    久留米市在住です。今日はちょっとお聞きします。
    今回の県議会議員の前代未聞の問題について
    、議員(私たちの代表) それぞれが、地元の支持者、有権者または一般市民に対してどこかの場所で、説明または見解を述べる義務があるのではないか
    と思います。私の感覚として、一般の人々は全県議会議員さんはみんな同じだと思っているのではないでしょうか。

    そのような予定はありますか?
    忙しい所すいませんでした。よろしくお願いします。

  2. 中村香月 より:

    ナガマツ様

    はじめまして。ご連絡いただきありがとうございます。
    また、率直なご意見をお寄せいただきありがとうございます。
    おっしゃる通り、今回の一連の問題によって、県民の皆様から見れば「県議会全体の問題」「県議会議員はみんな同じ」と受け止められてしまうことについて、私自身も非常に重く受け止めています。
    だからこそ、それぞれの議員が今回の問題をどう受け止め、これまでどのような立場をとり、今後どうしていくのかを、県民の皆様にきちんと説明していくことは大切だと考えています。
    私自身については、今回問題となっている公費による海外視察には参加しておりませんが、それだけで「自分は関係ない」とするつもりはありません。
    所属する新政会としても、一連の問題について第三者委員会による公平・公正な調査を求めるとともに、海外視察については費用の詳細な内訳を明らかにするよう求めてきました。
    私自身も随時Facebookでは情報を発信しておりますが、現状、皆様にお伝えできる媒体がSNSや県政報告などに限られているため、今回の一連の問題について、これまでの経緯や現在分かっていること、私たちが議会の中でどのような対応をしてきたのかなどをまとめた県政報告書も近日中に作成する予定です。

    また、「福岡県議会を考える会」からも、今の県議会の現状について直接話をしてほしいとのご要望をいただいており、私も参加させていただく予定にしております。
    今回の問題で失われた県議会への信頼は、簡単に取り戻せるものではないと思います。
    まずは事実を明らかにし、それを県民の皆様にきちんと説明すること。そして、これまでの慣例や仕組みの中に問題があったのであれば、しっかりと改めていくことが必要だと考えています。
    ナガマツ様がおっしゃるように、私たち議員一人ひとりが、自分の言葉で県民の皆様に説明していくことも大切だと思います。
    貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。